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殿中でござる!――送ったメールは止められない:悲しき女子ヘルプデスク物語(4/4 ページ)
「メールを止めて!」と訴える、受話器の向こうの悲痛な声。残念なことにメールって、いったん送信が完了してしまえば、もう止めることはできないのです。
新しいパスワードは何にしよう
とはいえ、わたしも人のことばかりは言えない。先日、銀行のキャッシュカードの暗証番号を忘れてしまい、大慌てしたことがある(メインバンクではなかったので、その場で思いつけなかったのだ)。その時は、運転免許証と通帳、印鑑を持っていたので、その場で暗証番号を教えてくれた。待てよ? その場で教えてくれるということは、キャッシュカードの暗証番号は、銀行員であれば調べることができるのね…。へえ、意外(いろいろ事情があるのかしら?)。
パスワードを忘れれば、ログインができない。メールのアドレスはメールのアドレス帳からしか入れられない。どちらもパソコンのセキュリティのために大事な設定だ。使いにくい部分を否定するつもりはないけれど、結局わたしたち使う側が正しく管理、正しく使わないと宝の持ち腐れってことになるんですね。
あ、そろそろわたしのPCもパスワードの変更時期だわ。今度はなんてパスワードにしようかな。覚えやすくて、他人には想像しにくいもの…。「nekono299(ねこのにくきゅー)」なんてどうかしら?
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