検索
インタビュー

ブレードのニーズを切り開くIBMサーバ統合は隗より始めよ(2/2 ページ)

ブレードサーバ市場は、中堅中小規模の企業まで広がりつつあるが、導入に踏み切れない企業も多い。IBMでは、具体的な利用イメージを提案しつつ将来的な仮想化へのパスを提案することで、導入のハードルを下げようとしているようだ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

中小規模企業でもブレードや仮想化のメリットを享受


BladeCenter HS12

 「HS12は仮想化も視野にいれつつ、まずはサーバ集約からはじめようというユーザーに対しおすすめのサーバです。従来の2ソケットサーバと同等以上の性能や可用性を1ソケットの価格で調達できるという言い方もできます」と東根作氏は話す。

 最近では、サーバの仮想化が当たり前のように語られるが、それは技術やソリューションが整ってきて実用段階に入ってきたことを示すに過ぎない。実際に仮想化でサーバ統合を行った企業は、まだ絶対的に多いとは言えないのが実状だ。特に、中小規模の企業や事業所では、タワー型サーバを数台、オフィスや会議室の片隅に置いているようなところも多い。そういった環境では、まずサーバの物理集約を考えることから始めるべきだ。

 「100V電源に対応したエンクロージャ『BladeCenter S』や『11U 静音ラック』とHS12の組み合わせなら、“サーバ置き場”を簡素化できるはず。その上で仮想化を検討して欲しいと考えています。今ならブレードでの集約に適したキャンペーンも実施中です」(東根作氏)

 一方、物理集約から仮想化統合に向かう際には、サーバの調達プロセスについても考えるべきだと東根作氏は提言する。

 「ハードウェアは安くなっていく一方ですから、迅速に新しいサービスを立ちようというときには、つい新しいサーバの購入を検討してしまいがちです。しかし、実際には調達に2週間、ケーブリングなどの準備に2週間、合わせて1カ月近くを要してしまいます。統合されたプールからオンデマンドでリソースを得られる環境になれば、迅速にサービス立ち上げへと取り組めるはず。統合を考える際には、ユーザー各部門がそれぞれ発注するような購買ルールを改めることも、積極的に検討すべきでしょう」

 規模の大小を問わず購買・調達の社内プロセスも全体最適化する。それがサーバ仮想化の成功のカギとなるのだろうか。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る