PCのデータ損失は失恋よりも痛手:ストレス調査
シマンテックが実施したPC利用時のストレス調査によると、PCのデータ損失は失恋よりも大きなストレスになることが明らかになった。
PCの全データを損失することは、失恋するよりも大きなストレスになる――シマンテックは6月18日に発表した「PC利用時のストレス調査」の結果でこのようなことが分かった。
同調査では、抱えているストレスを100%とした場合、PCのトラブルに起因するストレスの割合は全体の27%になり、前回調査の20%から大きく上昇した。
具体的にPC利用時にはどのようなストレスを感じているのか。ダメージがまったくない状態を「0」、最も深刻なダメージがあった状態を「10」としてストレスを数値化したところ、「PCが故障して使用不能になる」(6.99)と「PCに保存していたファイルをすべて損失」(6.98)が、「財布紛失」(7.99)、「友情を失う」(7.41)、「病気やケガをする」(7.32)に続いて高い数字となった。これらは、「失恋をする」(6.03)ことによるストレスを各世代、年齢すべてで上回った。
ストレスの要因 | 数値 |
---|---|
財布紛失 | 7.99 |
友情を失う | 7.41 |
病気やケガをする | 7.32 |
PCが故障して使用不能になる | 6.99 |
PCに保存していたファイルをすべて損失 | 6.98 |
失恋する | 6.03 |
PCのパフォーマンスに何らかのストレスを感じているという回答は全体の8割以上となった。最も多かった回答は「動作が遅い」(67%)。「アプリケーションの起動の遅さ」や「処理速度の遅さ」など、動作への不満が前回の調査よりも増加した。
購入時のPCのパフォーマンスを100とした場合、使用中のPCのパフォーマンスの平均値は72.3となった。ユーザーは3割近くパフォーマンスが低下しているととらえている。
ストレスを感じる要因として、「重要なデータの損失」(37%)が最も多かった。データの容量は増加しているが、データのバックアップをしているのは57%で、前回と変わらなかった。過去1年において大切なデータを損失したのは約2割。損失したデータについて、回答者の約半数が「ほとんど復元できなかった」と回答している。
同調査は、インターネットの利用経験が3年以上の男女1000名を対象に実施。2006年、2007年に続き3度目の実施となる。
関連記事
- 心の支えを失わないために――シマンテック、バックアップの重要性を提唱
シマンテックは、同社が6月に日本で実施したストレス調査の結果を発表した。データのバックアップをしていない割合が半数近くに上った。 - SEを癒すアロマテラピー:肩こりにはラベンダーを
肩こりを癒すアロマテラピーはラベンダー。 - バックアップは「かけがえのないデータ」だけでよい?
インシデント時の被害を軽減するにはバックアップが不可欠だ。特に、代替が利かない重要なデータやシステムについては、物理的な分散が必要となる。データのバックアップだけを考えても、単なるバックアップテープの保管から通信回線を経由した遠隔バックアップまで、システムの場合なら筐体内のコンポーネント単位での障害対策からサイトの多重化まで、それぞれ多様な手段が存在する――。 - 増えるスパムがリソースや管理者の負荷に、シマンテック調査
シマンテックが「企業におけるスパムメールの現状に関する調査」の結果を公表。引き続きスパムメールは増加傾向にある。 - <オルタナティブ・ブログ>仕事にストレスを感じる“人間関係” (『ビジネス2.0』の視点)
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.