オフィスで宝探し――備品チェックという冒険に出発だ!:悲しき女子ヘルプデスク物語(3/3 ページ)
会社に持ち込まれている「私物」をチェックしなければ! とコブシを握り締めるわたし。決して興味本位で会社を探検するわけではありません。あくまでもおシゴトですよ。
宝探しの結末は?
「宝探し」の結果をまとめながら、深い霧の中にいる気分になってきたわたし。社内に持ち込んでも良い悪いのガイドラインをどうする? という壁にぶち当たったのだ。前回も述べたとおり与えられた環境で仕事をするのも業務のうち。腱鞘炎の可能性が高いからマイキーボードを持ち込む、ということが許されるのは、セキュリティ上の問題やインシデントとなりうるマシントラブルとは無縁だからなのかな? USB便利グッズの数々もマシントラブルとは縁遠そうだし、情報セキュリティ上問題が無いものがほとんどだ。まさか、扇風機から情報が漏洩することはないだろう。
個人所有のUSBメモリはさすがに許されない。情報漏えいの可能性があるからだ。でも、もっと大きな画面で作業したほうが効率が上がるから、といった理由でマイディスプレイを持ち込むのはどうなのかな?
会社の意見や社風や社内環境を無視して個人的な考えを述べると、「仕事を快適にするための便利グッズ」は許可してもいいのではないか、と思う。もちろん、わたし自身が利用したいという願望もあるんだけどね。ただし、「セキュリティと道徳的な問題が無い」という条件付き。壁紙を好みの絵に変更するのも、仕事の合間に一息つきたいからなのかもしれない。それで仕事の効率が上がるのなら、安上がりではないかと。
結局、会社に「持ち込む」ものに目くじらをたてるより、「仕事を社外に持ち出す」ことに対して、神経をとがらせたほうがいいのだろう。情報漏洩やセキュリティのリスクは、情報の持ち出しから起こることが多いのだから。
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