ニュース
Google AdWordsのアカウント抜き取り、欧米で発生:広告出稿を操作される恐れ
「広告の支払いが済んでいません」という内容の電子メールを送り、Google AdWordsのアカウントを抜き取ろうとする手口が欧米で出回っている。
G DATA Softwareは7月3日、米Googleの広告サービス「Google AdWords」のアカウント入力を要求する電子メールが欧米を中心に出回っているとして注意を呼びかけた。
同メールは、「広告キャンペーンのお支払いがまだ済んでいませんでした」という内容の電子メールを不特定多数のアドレスに送るもの。記載されたリンク先のWebサイトにアクセスすると、Google AdWordsのアカウントを入力するように指示してくる。
同社によると、リンク先のWebサイトは中国のサーバを経由した偽装サイトであるという。入力したアカウントはサイバー犯罪者の手に渡り、登録しているGoogle AdWordsの本サイトの内容を書き換える。犯罪者にとって都合の良い広告を出したり、宣伝したいキーワードを勝手に入力したりするという。
独にある同社の研究所が7月1日にこのメールが出回っていることを発見。英語圏を中心に「現在数百万件規模」(同社広報)に配信されているという。「海外で出回った不正メールが時間差で日本や中国、インドなどに送られることもあるため、早期に注意を呼びかけた」としている。
関連記事
- Google AdWordsの偽サイト、中国に出現?
本物にそっくりなGoogle AdWordsサイトが発見された。URLをよく見ると中国のドメインが付いている。 - 「ウイルスに感染しませんか」広告に多数のクリック
「PCをウイルス感染させるにはここをクリック」。GoogleのAdwordsでこんな広告を掲載したところ、400人以上がクリックしたという。 - Google Analyticsが情報窃盗? と思わせるマルウェア
問題のマルウェアは盗んだデータを「gooqle-analytics.com」に送信していた。 - Google AdWordsをかたる詐欺メール現る
Googleの名をかたってAdwordsの顧客に決済情報の入力を促すフィッシングメールが出回っているという。 - Googleがユーザーをウイルス扱い? Kaspersky Labが問題提起
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.