ニュース
MS幹部、GoogleとYahoo!の提携に懸念を表明――議会で証言
Microsoftの法務顧問が米議会で、GoogleとYahoo!のオンライン検索広告における提携を批判する証言を行った。
米Microsoftの法務顧問ブラッド・スミス氏は7月15日、米上下院の反トラスト小委員会メンバーを前に、GoogleとYahoo!の提携と、インターネット広告の将来について証言を行った。スミス氏は両社の提携の合法性を問うとともに、この提携がオンライン広告市場の競争に与える悪影響について述べた。
スミス氏は、両社の提携によってGoogleが検索広告全体の90%のシェアを獲得する可能性があること、オンライン広告の選択肢がGoogle以外なくなってしまうこと、その結果広告費高騰につながること、Googleが検索というインターネットへのゲートウェイを掌握することで、プライバシー侵害の懸念が高まることを問題点として指摘した。
「もしGoogleがオンライン検索広告の90%をコントロールするようになれば、Googleは個人のオンライン活動の全体像を把握することになる。そうなれば議会はプライバシーポリシーを制定する必要はなくなる。Googleのプライバシーポリシーが国のプライバシーポリシーになるからだ」と同氏は批判した。
関連記事
- GoogleとYahoo!の提携を司法省が正式調査
米司法省はGoogleとYahoo!の検索業務提携を重大な問題と認識しているようだ。この提携を既に正式に調査していると伝えられている。 - 米上院反トラスト委員長、GoogleとYahoo!提携に懸念
上院の反トラスト小委員会の委員長が、GoogleとYahoo!提携が独禁法に違反しないかどうかを調査するとコメントした。 - 特集:Microsoft、Yahoo!買収に乗り出す
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.