HPが「POD Data Center」でモバイルデータセンター分野に進出(2/2 ページ)
HPの「Performance Optimized Data Center」(POD)は、Web 2.0アプリケーションやクラウドコンピューティング用の高密度コンピューティングインフラを構築する企業を支援するとともに、ディザスタリカバリやハイパフォーマンスコンピューティングのための追加キャパシティを提供することを狙った同社の新たな取り組みだ。
ハードウェア+ソフトウェア+サービス
HPでは、サービスによって他社との差別化を図ろうとしている。
「HPはEYPデータセンターコンサルティング部門で培ったノウハウを生かして、データセンターコンテナと従来型施設のニーズの間でバランスを調整するためのプランニングとエンジニアリングを提供するつもりだ」とミラー氏は強調する。
その場合、HPの最大の競争相手はIBMということになる。IBMも巨大なサービス部門を抱えており、専用にデザインした「iDataPlex」アレイを採用したモバイルデータセンターを最近発表した。またIBMは、クラウドコンピューティングソリューションの大口顧客としてMicrosoftとの契約も取り付けた。
HPは長期的な目標として、自社のPODが、クラウドあるいはWeb 2.0インフラを構築するために企業が利用するツールの1つになるのを期待している。この種の利用形態が本格的に実用化するのは早くても数年先になりそうだが、HPは当面、企業のコンピューティングキャパシティを手早く拡大する手段として、あるいは災害時に備えたバックアップデータセンターを構築するための代替手段として、PODデータセンターを売り込むことができる。
HPでは、PODが生産段階に入った時点で、1基のコンテナを製作するのに要する期間を受注後6週間と見込んでいる。
HPでは、PODコンテナで優れたエネルギー効率も実現しようとしている。同社のベンチマークによると、PODのPUE(電力利用効率)は1.25となっている。PUEは、データセンターのITハードウェア機器が実際に消費する電力と、冷却や照明用の機器が消費する電力の差を測定する方法としてGreen Gridが作成した指標。
ミラー氏によると、ほとんどの従来型データセンターでは、PUEは1.9〜2.0程度だという。
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