ネクステックが15億円規模の大幅増資、富士ソフトと経営共創基盤が引き受け:山田社長に議決権なし
製造業向けコンサルティング大手、ネクステックは15億円に上る増資を実施する。富士ソフト、経営共創基盤が引き受ける。
製造業向けコンサルティング大手のネクステックは7月29日、同日開催した取締役会で第三者割り当てによる15億円に上る増資を実施すると発表した。山田太郎社長と、システム開発の富士ソフト、投資ファンドの経営共創基盤が中心となり設立する株式会社であるFINEホールディングスが新株を引き受ける。ネクステックは増資により債務超過を解消して経営基盤を建て直す一方で、富士ソフトは経営コンサルティングノウハウを獲得するのが狙い。
発行する新株は3万5199株。7月29日現在の発行済み株式総数1万5728株の223.8%に達する大幅な増資となり、株式は希薄化する。増資後は、FINEホールディングスが69.12%と筆頭株主になる。
FINEホールディングスへの出資額の構成は、山田社長が拠出した不動産の処分による6億6397万5300円、富士ソフトと経営共創基盤がそれぞれ3億8998万2600円となる。ただし、FINEの議決権は富士ソフトと経営共創基盤が50%ずつ持ち、山田社長は一切保有しない。
山田社長が引き受ける新株の発行価額は5万100円で、払込期日は8月29日。ネクステックは山田社長と執行役員の山口博之氏への増資を決めていたが、これを中止し今回の増資に踏み切った。
一方、富士ソフトと経営共創基盤が引き受ける新株の発行価額は3万6200円。払込期日は9月29日としている。
経営共創基盤はネクステックについて「製造業の本業部分のコンサルティングノウハウを持つ点を評価した。富士ソフトのシステム開発力を交えることでシナジー効果を見込める」と話している。
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