マイクロソフト、SOHOも活用できる「ホームサーバ」を発表:散在するデジタル資産の活用に
家庭や大学の研究所などで使えるサーバ製品をマイクロソフトが発表した。自動バックアップや遠隔操作などの機能を備えており、デジタル資産を利活用できる。
マイクロソフトは8月20日、家庭や小規模の企業などでの利用に適したサーバ製品「Microsoft Windows Home Server 日本語版」(WHS)を8月30日に発売すると発表した。
WHSは、写真や音楽、ビデオといったデジタル化されたデータの管理や保護、共有などができるサーバ製品。家庭内への設置を見込んだ「ホームサーバ」という位置付けで、PCとインターネットをつなぐブロードバンドルータに接続すればすぐに利用が可能だ。
WHSは、クライアントPC上の管理画面からデジタルデータの種類ごとのフォルダ作成や閲覧制限など、あらゆる操作ができるのが特徴だ。共有したデータはWindows Media PlayerやWindows Media Connectに対応した製品、Xbox360から閲覧できる。
クライアントPCのHDDイメージをOSやアプリケーションも含めて自動でバックアップする機能も備えている。2回目以降のバックアップでは重複するデータを除外できるなど、ディスクの容量を有効に活用できる。0〜6時の間に自動でバックアップを行うほか、電源が入っていない場合は自動で電源を入れ、バックアップが終わったら電源を切るなど消費電力を減らす仕組みも取り入れている。
そのほか、SATAやSCSIといったインタフェースや、容量の異なる複数のディスクをまとめて1つのストレージに見せる技術を採用した。外出先などからWebブラウザ経由で共有フォルダにアクセスできる機能も備えている。
従業員が5名程度のSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)の企業や大学の研究室、子どもの写真を保管する30〜40代のファミリー層などに売り込む。「2台以上のPCを所有する420万世帯が対象」と同社サーバプラットフォームビジネス本部で業務執行役員本部長を務める五十嵐光喜氏は語り、これまでのサーバ製品で訴求できなかった小規模ユーザーの市場を開拓できると意気込んだ。
Windows Home Server 日本語版を搭載したハードウェアは、エプソンダイレクトやNEC、マウスコンピューターなど15社のパートナー企業が販売していく。
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