セキュリティ企業の英Sophosは、7月に検出したコンピュータウイルスのランキングを発表した。請求書などを装い、ユーザーにマルウェアなどを含んだ悪質な添付ファイルを開かせる手口が流行した。
この手口を利用するのは、「Troy/Invo」「Troy/Spy」「Mal/Spy」で、スパムメールは信用度の高い伝票情報を装って、ユーザーに添付のマルウェアファイルを開かせようとするものだった。
さらに、このスパムメールは運送サービスの米UPSをかたるようになり、荷物の配達状況を通知するものだと偽装してユーザーを安心させ、添付ファイルを開くように促す内容に進化した。
このほか、2007年1月に流行したトロイの木馬「Troy/Dorf」や、7月4日の米国の独立記念日(7月4日)に関するコンテンツを装ったスパムやウイルスも多数確認された。SQLインジェクション攻撃によるWebサイトの改ざん被害も後を絶たないと報告している。
7月のメールウイルスのトップ10(Sophos発表)
| 順位 | ウイルス名 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | Troj/Agent | 15.3% |
| 2 | W32/Netsky | 13.3% |
| 3 | Troj/Invo | 12.4% |
| 4 | Troj/MDrop | 9.4% |
| 5 | Mal/EncPk | 8.4% |
| 6 | Troj/PushDo | 6.1% |
| 7 | Mal/Iframe | 5.6% |
| 8 | W32/Mytob | 5.0% |
| 9 | Troj/Spy | 4.5% |
| 10 | Mal/Spy | 3.4% |
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