連載
attrib――ファイル/フォルダの属性変更:スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門
GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はattribだ。
attrib――ファイル/フォルダの属性変更
UNIX/Linuxでは「chmod」
ファイルやフォルダの属性を変更する。属性には、読み取り専用(R)、アーカイブ(A)、システムファイル(S)、隠しファイル(H)の4種類だ。CD-ROMなど読み取り専用デバイスからファイルをコピーした場合など、自動的に読み取り専用属性が付加され編集できないことがある。そういった場合に、attribを使って属性を変更する。属性をつけるときは「+」、削除するときは「-」を使う。また、ファイル名にワイルドカードも使用可能だ。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
ファイル名 | attrib sample1.txt | 指定ファイル名の属性を確認する |
+r (-r) | attrib +r sample*.txt | 指定ファイルに読み取り専用の属性を付加する |
+a (-r) | attrib -a sample1.txt | 指定ファイルにアーカイブ属性*を付加する |
+h (-h) | attrib +h sample1.txt | 指定ファイルに隠しファイル属性を指定する。隠しファイル属性にしておくと、標準設定状態のエクスプローラやdirコマンドでは表示されなくなる(「dir /a」と指定することで表示可能) |
+s (-s) | attrib -s boot.ini | システムファイル属性は、起動ドライブのルートに存在するmsdos.sysなどOSにかかわるファイルにつけられている属性で、通常直接編集することはない。boot.ini*などを変更する場合、システムファイル属性のままでは変更できないので、いったんこの属性を解除し編集した後に、再度システムファイル属性を付加するといった作業が必要 |
/s | attrib *.txt /s | 現フォルダおよびサブフォルダにあるファイルすべてにattribの処理をする |
/d | attrib /d /s | フォルダに対して、属性の変更を行う。必ず、「/s」オプションと併用する |
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
このページで出てきた専門用語
アーカイブ属性
バックアップされていないファイルに自動的につけられる属性。ファイルが新規作成された場合や編集された場合に付加される。
boot.ini
デュアルブートを設定しているPCで、標準標準の起動OSや、起動時の待ち時間などが設定されているファイル。
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