WindowsでSubversionを使う:TortoiseSVNでバージョン管理:Beginner's Guide(3/4 ページ)
GUIでリポジトリにアクセスできるTortoiseSVNを用いれば、WindowsユーザーでもSubversionによるバージョン管理が簡単に行える。本稿では、TortoiseSVNの導入から基本的な使用方法までを解説する。
ローカルで加えた変更をリポジトリに保存する
チェックアウトしたファイルに変更を加えた後、変更したファイルをリポジトリに保存するには、「コミット」を実行すればよい。コミットは、変更が加えられたファイルを含むフォルダでショートカットメニューから「SVNコミット」を選択することで実行できる。「コミット」ダイアログが表示されるので、「メッセージ」に変更点の概要などのメモを入力し、「OK」をクリックするとコミットが実行される(図9〜12)。
なお、書き込みに認証が必要なレポジトリの場合はここで認証が必要となるので注意してほしい。例えばssh+svnプロトコルでリポジトリへのアクセスを行う場合、使用するSSH鍵を指定しておく必要がある。
図10(右) 「メッセージ」に変更点の概要などを入力し、「OK」をクリックするとコミットが実行される
TortoiseSVNで使用するSSH秘密鍵を指定する
TortoiseSVNの配布パッケージには、SSHクライアントであるTortoisePlink.exeも同梱されており、特に設定をしなくともsvn+sshプロトコルによるリポジトリへのアクセスが行える。ただし、公開鍵認証を必要とするサーバに接続する場合は、別途使用するSSH秘密鍵を指定しておく必要がある。
TortoisePlink.exeはWindows用のSSHクライアントであるPuTTYから派生したもので、使用する鍵もPuTTY用のものを利用する。PuTTY用のSSH暗号鍵を生成したり、Linux/UNIXなどのssh-keygenコマンドで作成したSSH秘密鍵をPuTTY用の鍵に変換する方法については別記事で解説しているので、そちらを参照してほしい。
使用するSSH秘密鍵は、TortoiseSVNの設定画面の「ネットワーク」項目にある「SSHクライアント」で指定する。まず、エクスプローラのショートカットメニューから「TortoiseSVN」-「設定」を選択して設定ウインドウを開き、「SSHクライアント」を次のように指定する。
後は「適用」もしくは「OK」をクリックし、設定を適用すればよい(図A)。
なお、このようにしてSSH秘密鍵を指定した場合、認証が必要なリポジトリへのアクセス時には毎回パスフレーズの入力が求められる。もし毎回パスフレーズを入力するのが面倒なら、PuTTYに付属する「pageant.exe」を利用することで、パスフレーズの入力を自動化できる。pageant.exeのアイコンに使用するSSH秘密鍵をドラッグ&ドロップし、鍵に対応するパスフレーズを入力するとpageant.exeがタスクバーの通知領域に常駐し、以後自動的に認証作業を代行してくれるようになる。
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