モノ選び検索サイトも機能強化で勝負する:商品情報検索サイトのリニューアル
グーズは、自社で運営する商品情報専門の検索サイト「gooods(グーズ)」を全面リニューアルした。
検索機能強化でより「調べやすい」サイトに
2008年9月9日にリニューアルオープンされた「gooods(グーズ)」は消費者が広告などのバイアスを受けることなく、機能やデザインなど自分なりのこだわりで最適な商品をピックアップできるサイトだ。今回のリニューアルでは、グーズの特徴でもある、3つの検索エンジン(機能で選ぶ・見た目で選ぶ・ブランド検索)の検索スピード向上とシンプルで洗練されたデザインレイアウトによる視認性の向上、生活家電系カテゴリとして「炊飯器」と、会員限定サービスとして「検索履歴」機能が追加された。
同社がグーズを開設したのは3年前の2005年。正確な商品情報を消費者に提供することからサービスを始め、独自の調査などにより、メーカーのカタログにも記載されていないような詳細な情報を名称なども統一し、見比べられる状態で消費者に提供している。
また、消費者にバイアスをかける行為は一切排除しており、商品広告も掲載していない。こうした商品情報専門の検索サイトを通して蓄積された膨大な検索結果状況・アクセスログデータ等を集計し、市場の変化の兆しとなる「購入前の消費者動向データ」をメーカーに提供するのが同社のビジネスモデルである。自社サイトからは計測、分析できない競合製品も含めた消費動向を知る上で、メーカー各社にとって貴重な情報源となっているという。
「検索履歴」機能の追加は、一度検索した条件を記憶し、再度同条件で検索する機能。毎回決まった条件を入れることなく検索が可能なため、いつも変わらないこだわりの条件がある方に最適なサービスが実現された。
同時に、新しくカテゴリごとにTOPページを設け、選択したカテゴリに関するさまざまな情報(カタログ以上の製品情報、新製品リリース)を同ページで閲覧することができ、デジタルカメラ情報サイト、クルマ情報サイトといった複数の情報サイトを束ねている「グーズ」という認識を一層強調するサイト構成になっているという。なお、新しいカテゴリ情報としてリコール情報も年内に閲覧可能になる。
その他変更点としては、検索エンジンの1つである「機能で選ぶ」にビジュアルアシスト&ティップス機能を追加したことなどが挙げられる。製品を選ぶための基準や、名称だけでは分かりづらい項目をイメージで検索アシストする機能を搭載し、サイトを訪れたユーザーの使い勝手が大幅に向上した。
新カテゴリ「炊飯器」の追加は、10万円を超える価格帯の商品数が増え、付加される機能のバラエティが豊富になったことが背景となっている。
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