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携帯電話の国内出荷台数、4〜6月は前年同期比12.6%減:端末シェアはシャープが首位を堅守
IDC Japanによると、国内における携帯電話の出荷台数は3四半期連続でマイナス成長を続けている。端末ベンダー別では、シャープがシェアを減らす一方、パナソニック モバイルは堅調な伸びを見せた。
IDC Japanは9月11日、国内の4〜6月における携帯電話の出荷台数と、端末のベンダー別出荷台数の調査結果を発表した。
調査結果によると、4〜6月の携帯電話の出荷台数は1177万台で、前年同期と比べて12.6%の減少となった。同社は、販売形式が割賦販売方式に変更し一部のユーザーが携帯電話を買い控えていること、全体の需要をけん引するような訴求力の高い端末が少なかったことを原因に挙げている。出荷台数は3四半期連続でマイナス成長だった。
ベンダーごとの端末の出荷台数は、シャープが21.8%と9四半期連続で首位に立った。第2位はパナソニック モバイルコミュニケーションズが17.1%、以下は富士通が13.6%、NECが13.6%、東芝が8.9%と続く。市場全体の販売台数が減少しているため、首位のシャープの販売台数は縮小傾向にある中、2位のパナソニック モバイルは前年同期より1.7%シェアを伸ばした。
7〜9月の見通しは、端末販売の不振や在庫調整の問題などが影響し、マイナス成長が続く可能性が高いとしている。
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