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偽のニュースやフィッシングでユーザーを勧誘、シマンテックの報告書
シマンテックは8月の月例スパムリポートを公開し、米大統領選やグルジア紛争などを題材にしたスパムメールが広まったと伝えた。
シマンテックは、8月の月例スパムリポートを公開した。スパムメールに添付した悪質なファイルでユーザーをマルウェアに感染させる手口が増加していると警告した。
観測によると、8月は全電子メールの80%をスパムが占めた。スパム全体のうち、27%はインターネット関連やオンライン上で提供されている商品やサービスに関連するもので、6月の調査に比べて9%増加した。また悪意のある添付ファイルするスパムは、全スパムの10%を占め、依然として顕著な様相を見せているとしている。
8月に出回ったスパムでは、米大統領選やグルジア紛争などに便乗して、偽のニュースタイトルでユーザーの気を引く手口や、Microsoftからの通知を装い、Internet Explorer 7の最新版をダウンロードするように促す手口が登場。Microsoftをかたった手口は、実際にはトロイの木馬「trojan.blueso」がダウンロードされる仕掛けで、同社では200万件以上の警告メッセージをユーザーに発したという。
また金融機関をかたり、「詐欺や個人情報の盗難に対する新しいセキュリティ対策を紹介します」とユーザーに通知して、セキュリティ対策ソフトウェアと称して添付された実行形式のファイルをインストールするように促すものも見つかった。
マルウェアとスパム、フィッシングを組み合わせた新たな攻撃の手口だと同社では分析している。
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