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IBM、仮想デスクトップ環境向けのストレージソリューションを発表
IBMの新しい仮想デスクトップ環境向けストレージソリューションは、ストレージ要件を最大80%削減できるとしている。
米IBMは9月16日、仮想デスクトップ環境向けのストレージを最適化するソリューション「IBM Virtual Storage Optimizer(VSO)」の提供を開始した。VSOの導入でストレージ要件を最大80%削減でき、それにより大幅なコスト削減とエネルギー効率の向上を実現しつつ、新しいクラウドコンピューティングモデルを十分に活用できるとしている。
VSOは、同社の「Virtual Infrastructure Access(VIA)」サービス向けに提供されるストレージソリューション。VIAは、ネットに接続したPCやそのほかの端末から中央で一括管理されたアプリケーションやデータにアクセスできるようにするクライアント環境仮想化サービス。これまで仮想デスクトップ環境では、ストレージ管理のコストと複雑さが問題となってきたが、VSOはこの課題を解決するものだという。
IBM Researchが開発したアルゴリズムを基本とするVSOは、仮想イメージの保存に関連する物理的なストレージ要件を大幅に削減するという。また従来は最大30分かかっていた新しいデスクトップイメージの作成が、VSOでは数分、場合によっては数秒で可能なため、新規仮想マシンの作成と導入の時間を75%短縮できるとしている。
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