検索
連載

独立系がメーカー系と対抗するには技術の差別化が必要?ビジュアルなグラフで理解(2/3 ページ)

上流業務を行う企業への転職の夢が捨てきれない江水君。今回は巨大な「メーカー系」企業群と、差別化、独自化で勝ち残りを図る「独立系」企業群について学ぶことに。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

冠里さん さらに独立系企業について勉強してみましょう。「パッケージ&サービス」で分類してみます。

 図3:IT業界地図(独立+パッケージ&サービス)
図3:IT業界地図(独立+パッケージ&サービス)

江水君 意外と、パッケージやサービスを展開している企業が多いのですね。

冠里さん ある程度市場が成熟すると、新規参入の企業が大きくなるためには、競合他社と差別化しなくてはなりません。そのため、特化した技術やビジネスドメインに即したパッケージおよびサービスを提供するケースが多いのです。こうした企業は、規模のわりには知名度が高く、公開直後に株価が上がるケースも多いです。

江水君 まさに一獲千金の世界ですか〜。

冠里さん 一方、ほかの業態のIT企業と手を組んで手堅いビジネスをしているのが、「ネットワーク&インフラ」や「派遣」などのサービスを提供する企業です。ネットワーク&インフラ系の企業は、一般ユーザーにはそれほど知名度は高くありませんが、経営状態は健全なところが多いようです。

江水君 では、独立系でありつつ、要件定義や設計といった上流業務を主要な事業にしている企業はないんですか? 僕もいつかは上流に行きたいと思っているのですが……

冠里さん また転職の話題ですか(笑)。いいでしょう。「上流&PM」という分類から分かるように、何社かはあります。

図4:IT業界地図(独立+上流&PM)
図4:IT業界地図(独立+上流&PM)

冠里さん ただし、上流の業務を手がける独立系企業が出てきたのは、比較的最近のこと。しかもこうした企業の多くは、“オブジェクト指向”や“PLM”など、自社が得意な領域を明確にしていることが多いのです。つまり、ここでも他社との差別化が重要になっています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る