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WebKit、新JavaScriptエンジン「SquirrelFish Extreme」発表でSafari高速化へ
WebKit開発チームによる最新JavaScriptエンジン「SquirrelFish Extreme」は、TraceMonkey、V8よりも高速化を実現しているという。
米Appleが中心となって開発しているオープンソースのWebレンダリングエンジン「WebKit」の開発チームは9月18日、JavaScriptエンジンの最新版「SquirrelFish Extreme(SFX)」を発表した。
SunSpiderによるベンチマークテストでは、SFXは6月にリリースした初代SquirrelFishの約2倍、現行のWebKit 3.1の約3倍の速度を実現したという。
SFXでは、バイトコードの最適化、多態インラインキャッシュ、軽量な「コンテクストスレッド」式JITコンパイラ、JITインフラに基づいた新しい正規表現の4つの技術により性能を改善し、高速化を実現している。
開発者の1人であるチャールズ・イン氏が、2.4GHzのiMac上でSFX、Mozilla FoundationのTraceMonkey、Google ChromeのV8をSunSpiderテストで比較したところ、SFXはほかの2つのJavaScriptエンジンよりも高速だったという。
SFXは、WebKit.orgの「WebKit Nightly Builds」で、Mac版とWindows版がダウンロードできる。
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