飲料や食品業界の口コミを指標化 ニフティが評判分析ツール
ブログ記事の口コミから業界内における自社のブランドや商品のポジションを把握し、マーケティングに応用できるツールを、ニフティが発売した。
ニフティは9月25日、ブログ上の口コミや評判を数値化できるサービス「BPI(Buzz Performance Indicator)」を発売した。企業向けブログ評判分析サービス「BuzzSeeQer」のオプションサービスとして提供する。
BPIは、国内のブログ記事の内容と数から、ブランドや商品を「好感度」「関心度」「体感度」「共感度」の指標で数値化し、総合スコア「BPIスコア」を出すもの。競合他社や業界ごとに比較できるグラフを表示するため、企業はブログ内の口コミ効果を定量的、定性的に見て、商品のブランド力や業界内でのポジション、課題などを把握できる。
4つの指標の点数は、ブランドや商品に対するブログ記事の数から算出する。好感度は商品に対する好意的な意見、関心度は興味や欲求、体験度は購買や使用の経験、共感度はほかの人に共有したいという感情をブログ記事から読み取る。
10の業界で口コミ効果を測定できる。業界は、「飲料(アルコール)」「飲料(ノンアルコール)」「食品(お菓子)」「食品(即席麺)」「食品(レトルト食品)」「自動車(国産自動車)」「家電(AV機器)」「情報通信(携帯電話)」「トイレタリー(シャンプー)」「外食(ファストフード)」「その他」に分かれている。分析できる業界は順次追加していく見込みだ。
価格は1ID当たり月額5万2500円。BPIの利用にはBuzzSeeQerの契約(1ID当たり月額10万5000円)が必要になる。10月20日までにBuzzSeeQerに申し込むと、同サービスを無料で利用できる。
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