ニュース
不正ブログにGoogle Trends活用 アクセス稼いでマルウェア配布
Google Trendsの検索用語ランキングが悪用され、マルウェアを仕掛けた偽ブログにユーザーを引き寄せる目的で使われているという。
セキュリティ企業の米Webrootは、米Googleの検索ランキングサービスGoogle Trendsが悪用され、マルウェアを仕掛けた偽ブログにユーザーを引き寄せる目的で使われていることが分かったと伝えた。
Google Trendsは、その日最も検索件数の多かった用語のランキングを掲載している。攻撃側はこのサービスを逆手に取って注目度の高いニュースや動画を偽ブログに掲載し、Googleの検索で上位に表示させてアクセスを稼いでいるという。
問題のブログではユーザーの注目度が高いニュース関連の動画が見られると称してリンクを張っている。リンクをクリックするとコーデックのダウンロードを促され、スパイウェア対策を装った悪質プログラムがインストールされる。ユーザーの個人情報が盗まれる恐れもある。
攻撃側がGoogleの仕組みやサービスを悪用して不正サイトのランキングを上げることで、ユーザーが危険にさらされる確率は大幅に高まるとWebrootは解説する。
この手の攻撃を防ぐため、ユーザーはウイルス対策ソフトやファイアウォールを常に最新版に更新しておく、知らないサイトやベンダーから無料製品をダウンロードするのは避ける――といった注意が必要という。
関連記事
- 新種のWeb攻撃「イベイシブ攻撃」とは何か
セキュリティ企業Finjanが、不正コードの検出を避ける「イベイシブ攻撃」や「アフィリエーション」型攻撃など新しいサイバー脅威のトレンドを解説している。 - Google AdWords悪用したサイバー攻撃
一見したところまっとうな企業のAdWords広告だが、クリックすると不正なサイトにリダイレクトされる――そんな攻撃が発見された。 - さまざまにGoogleを活用するマルウェア作者
Googleは非常に便利なサービスだが、マルウェア作者側も、その便利さを享受し始めている。 - Google、セキュリティブログを新設
セキュリティをテーマとしたGoogleの公式ブログがスタート。社内にマルウェア対策チームを設置していたことを明らかにした。 - マルウェア拡散サイトの手口は――Googleが論文公開
約450万のWebページを詳しく調べたところ、ユーザーが閲覧しただけでマルウェアに感染させるサイトは約45万ページに上った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.