HMVジャパン、商品訴求のプロセスを自動化するシステムを導入
HMVジャパンは、顧客が求める音楽などのコンテンツを、確実かつ迅速に訴求するため、顧客分析や電子メールの配信を自動で行うシステムを導入した。
音楽や映像ソフトウェアを販売するHMVジャパンは、米UNICAの企業のマーケティング業務を管理するソフトウェア「Affinium」を導入した。電通国際情報サービスが10月2日に発表した。顧客に対して最適な商品を訴求するマーケティング活動を強化するのが目的という。
HMVジャパンでは顧客データを管理する既存のデータベースやメール配信システムとAffiniumを連携させた。顧客分析やターゲットとなる顧客へのメール配信、リポート作成のプロセスを自動化し、マーケティング活動を迅速に行うことが狙い。
Affiniumの導入により、マーケティング部門で実際に利用する顧客データの抽出や分析ができるようになった。データ抽出の時間を短縮するため、業務効率が向上するという。
顧客の嗜好と購買行動が多様化する中、同社は店舗、電子商取引(eコマース)の顧客に対し、顧客ごとに最適なマーケティングを展開する必要性を感じていたという。2007年6月にはメンバーズカードを刷新して店舗とeコマースの会員を共通化し、2008年8月にはECサイトのデータ分析システムを強化するなど、顧客一人一人に最適な商品を訴求する取り組みを行っている。
HMVジャパンの清水俊明マーケティング本部CRM推進部長は「顧客の嗜好に合わないコンテンツを提供するだけでは、“スパム”ととらえられて顧客が離れてしまう。押し売りではないサービスとして認知してもらえるように、商品の推薦の頻度や量を自動化することを選定の必須条件とした」と発表文中でコメントしている。
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