大塚商会、Windows Server 2008で自社の情報システムを刷新
大塚商会は、マイクロソフトの製品群を用いて自社のポータルサイトなどを刷新する。サーバの消費電力を削減したり、社内コミュニケーションを効率化する狙いがある。
大塚商会は10月9日、10月14日よりグループ会社を含む自社内のポータルサイトをマイクロソフトの「Windows Server 2008」を中核に刷新すると発表した。業務効率の向上やサーバの使用電力の削減を目指す。システム構築や自社利用で得たノウハウを基にしたパッケージ製品を開発して、顧客の業務効率の向上を支援する狙いもあるという。
同社では、自社開発の顧客管理や営業支援システムと企業ポータルを使用していた。電子メールによる作業時間の短縮や会議内容の情報共有、安全なモバイル環境を実現したいなど、セキュリティを強化して業務効率を向上したいというニーズがあったという。
新システムには、マイクロソフトのWindows Server 2008、「Exchange Server 2007」「Office SharePoint Server 2007」「Office Communications Server 2007」「Windows Rights Management Services」を使用し、すべて自社で構築する。
新システムには、ユーザーのアクセス、印刷や転送などを制限するセキュリティ文書機能を搭載する。地方拠点を含む全社の在席状況を確認したり、インスタントメッセージを使ったりすることで社内でのコミュニケーションを効率化する。Web会議では、アプリケーションや資料を共有できるようになり、メールクライアントと予定表を連携させることで会議の設定のプロセスが簡略化される。スマートフォンとも連携するため、出先でメールやスケジュールの確認が可能になる。文書のバージョン管理や検索機能も強化する。
同社は、サーバの台数を減らして使用電力を約20%、会議などのスケジュール調整時間の約80%の削減を見込んでいる。社外での電子メール参照の効率を向上させる見通しだ。
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