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クラウド化する情報社会を支えるNGN――情報通信学会開催

情報通信学会関西支部大会が10月2日、大阪大学中之島センターで開催された。NGNへの期待と要望がテーマだった。

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 情報通信学会関西支部大会が10月2日、大阪大学中之島センターで開催された。NGNへの期待と要望がテーマだった。基調講演ではNTTの取締役研究企画部門長の花澤隆氏が、NGNのビジネスとしての利用範囲として、QOSや信頼性が要求される映像/コンテンツ分野、セキュリティの医療や教育などの公共分野などを挙げた。


学会の様子

 朝日放送社友会事務局長の戸倉氏は、元デジタルメディア局長として、地上デジタル放送化の推進、米国と高速回線で結んだ放送に取り組んだ事例を紹介しながら、多チャンネル放送の市場について意見を述べた。米国では8割の家庭がSTB(セットトップボックス)を利用した多チャネル放送を視聴しているが、日本においては、まだ普及段階にあると指摘している。今後NGNやSTB内蔵テレビなどの普及による市場の伸びに注目が集まるとした。

 ITmediaオルタナティブ・ブログのブロガーである林雅之氏は、エンタープライズやコンシューマー、公共分野などの市場におけるNGNの位置付けについて述べた。エンタープライズ分野ではクラウドコンピューティングが普及しつつあるが、現状はSaaS(サービスとしてのソフトウェア)やPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)の内容が中心で「ネットワークの議論があまりなされていない」と指摘。企業はクラウドコンピューティングを利用するに当たって、セキュリティや安定性に不安を抱えるケースが多いためNGNの役割は大きいと話した。

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