悪質ファイルを添付したスパムメールの数が急増していることが、セキュリティ企業のSophosが10月27日に発表した2008年7〜9月期のスパム動向調査報告で分かった。
それによると、この期間に送信された電子メールは416通に1通の割合で悪質ファイルが添付されていた。4〜6月期の3333通に1通に比べると、8倍の増加になるという。
これは大規模なマルウェア攻撃が幾つか発生したことによるとSophosは解説する。中でもiPhone用の人気ゲーム「ペンギン パニック」に見せかけたトロイの木馬、Microsoftのセキュリティ更新プログラムに見せかけたトロイの木馬、FedexやUPSの小包配達通知を装ったマルウェアなどが猛威をふるった。
スパム中継国の筆頭は依然として米国で、世界のスパムメールの18.9%が米国から送信されている。2位にはロシアが8.3%で急浮上。中国は5.4%で4位だった。
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スパムは増加の一途をたどっているという一部の報道に反して、MessageLabsの最近の調査報告書は、迷惑メールの数が2008年7〜9月期に目立って減少したと指摘している。企業のゲートウェイが迷惑メールや怪しいWebサイトをブロックする割合が以前よりも高くなっていることなどが原因だ。
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