GoogleとMotorola、GNOME Foundationに参加
GoogleとMotorolaは、デスクトップ環境「GNOME」を開発するGNOME Foundationの諮問委員会に参加。モバイルという観点で3者の思惑が一致した格好だ。
フリー/オープンソースのデスクトップ環境「GNOME」を開発する非営利団体GNOME Foundationは米国時間の11月3日、米Googleと米Motorolaが同団体の顧問委員会に参加したことを発表した。2社はまた、GNOME Foundationに活動資金を出資する。
GNOMEは2社からの資金を利用して、ユニバーサルアクセス(デスクトップPC、ノートPC、モバイル端末への対応)、ユーザービリティ調査、国際化を強化するとしている。中でもユニバーサルアクセスの1つであるモバイルは今後のフォーカスとしており、2社の参加によりフリー/オープンソースのモバイル技術の進化につながると見ている。
Googleは自社モバイルOS「Android」を持ち、MotorolaはモバイルLinuxへの取り組みを進めている。GNOMEは現在、「GNOME Mobile & Embedded Initiative」(GMAE)の下、タブレットや携帯電話向けのモバイルアプリケーションの土台技術を開発している。
編集者の一言
MotorolaはLiMO Foundationで、GoogleはAndroidでそれぞれGTK(GNOME Tool Kit)をすでに活用しているため、今回の発表は予想された動きではある。今回は顧問委員会への参加がアナウンスされているが、今後、より直接的にGNOMEの開発に両社がかかわってくる可能性もあり、次のメジャーリリースとして開発が進められている「GNOME 3.0」への影響も予想される。 (西尾泰三)
関連記事
- 「Ubuntu 8.10 Desktop Edition」リリース
Canonicalが、Linuxディストリビューションの新版Ubuntu 8.10を10月30日にリリースする。 - フリーソフトウェアユーザーによるコミュニティー支援の方法
自分にはパッチ作成やバグフィックスの方法が分からない、そんな自分でも何かの役に立てるのだろうか? と思ったことはないだろうか。プログラマーでない人がFOSS開発への有意義な参加を果たす方法を簡潔にまとめた。 - 仮想アプライアンス入門
仮想マシンにOSやアプリケーションといったソフトウェアを組み合わせた仮想アプライアンスがソフトウェア配布の実質的な手段になりつつあり、仮想アプライアンスベンダーという新たな業種が生まれている。ここでは、さまざまな仮想アプライアンスを一挙に紹介する。 - USBフラッシュメモリ用Linuxディストリビューションの比較
ASUS Eee PCの人気を見れば分かるとおり、フラッシュメモリ上でLinuxを利用することは今やコンシューマーレベルでも現実的なことになっている。ここでは、フラッシュメモリから利用可能なLinuxディストリビューションを5つまとめて紹介しよう。 - 軽量なソフトウェアから高機能なデスクトップを構築する
あなたがお使いのLinuxマシンは、あなたの恋人にもストレスなく使えるだろうか。ここでは、PCをより快適に利用できるよう、軽量なソフトウェアでデスクトップ環境を構築してみた。
関連リンク
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.