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SaaS型がシェア50%超え目前 2009年には自社運用型を上回るアナリストの視点(4/4 ページ)

矢野経済研究所は2008年6月〜9月にかけてCRMアプリケーション市場の調査を行った。CRM市場においてSaaS型の伸びが目立っており、2009年には自社運用型を上回る勢いとなっていることが分かった。

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SaaSやクラウドコンピューティングはこれから伸びるのか?

 SaaSやクラウドコンピューティングは、現時点では過剰に話題が提起されているとは思えるが、ユーザー企業の予算執行の環境に適応できている上に機能面でもパッケージ品と大差ないレベルにあるとなれば、ユーザーとしては検討しない理由はない。そして、少なくとも現在のCRM市場を見る限りにおいては、上述したとおりSaaSはユーザーニーズに応えられているといえるだろう。

 経済環境を考えれば、おそらく、これから数年、日本は深刻な円高局面を迎え、主力産業である製造業は厳しい状況に直面することになるだろう。そこでは徹底したコスト削減が叫ばれ、事業運営のあらゆる面で節約を迫られることになる。そんな中、SaaSモデルはコスト削減効果を発揮しうる能力を持っており、特に情報系を中心に導入が進む可能性が高いと思われる。

 既存パッケージモデルのどの程度のシェアを奪い取るかはまだ分からないが、相当部分がSaaSモデルに置き換えられる可能性もあり、これからも目が離せない。

 なお、この記事では、各種の用語を厳密には区分していない。オンデマンド、SaaS、ASPはほぼ同義なものとして記述している。また、本稿はCRM市場の紹介であり、SaaS動向に関心のある方や、SaaS・ASPの違いの見解を確認したい方はこちらを参照いただければと思う。

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