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レディーファーストは白? それとも黒?――運用のグレーゾーンって難しい悲しき女子ヘルプデスク物語(3/3 ページ)

女性が訪ねてきたら、ドアを開けてあげる。男性諸氏にとっては当たり前ともいえる「レディーファースト」だけど、システム運用のルールに照らすと問題がある場合もある。そんな運用のグレーゾーンの判断って、ホントウに難しいのよね……。

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判断が難しいのは、運用のグレーゾーン……

 そんなことがあってからしばらくたったある日。印刷された資料がわたしのデスクに置いてあった。資料に目を通して、何気なくその紙を裏返してみたわたし。いや、本当に何気なく……。

 虫の知らせだったのだろうか。その資料は裏紙に印刷されていたのだが、裏を見てビックリ。裏面には、あるプロジェクトの予算案が印刷されていた。紙のフッタ部分には、「Confidential」という文字が躍っている。数字が変わったなどの何かの理由で裏紙になったのだろうが、これは裏紙にしたらマズいんじゃないの? それとも、裏紙は外へ出るようなものではないから、いいのかな? やっぱり、わたしが口うるさいだけなのかしら……

 裏紙の使い方を統制するのは難しい。しょせん裏紙なので、社外には出ないだろうという判断も、あながち間違いじゃないのかも。印刷物の裏面をいちいちチェックする人も少ないだろう。でもやっぱり、気になる。うーん。

 セキュリティ上の問題は「ついうっかり」「この程度なら」という気持ちでとった行動が引き金になることが多い。そうならないようにルールを決めるのだけれど、日常の運用にはどうしてもグレーゾーンが発生する。このグレーゾーンをどうするか、が今後の課題なのかな。

 いくら厳しいルールを作っても、それを実行するのは人間なのよね。守れないルールなら、存在しないのと一緒だし、ルールを守ることによって運用に支障が出るようであればルールそのものを見直さなければならないだろう。しかしその一方で「なぜそのようなルールがあるのか」ということを、あらためて考える機会を持って欲しいな、とも思う。ルールが作られた背景には、何らかの問題が発生した過去の経緯があるものだから。

 それにしても、やっぱりわたしって、気にし過ぎかな……?

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