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英CanonicalがARM向けに「Ubuntu Desktop」を最適化――ネットブック戦略強化
ネットブックなどモバイル分野での展開を視野に、英ARMと英Canonicalが提携を発表した。両社はUbuntu DesktopをARMv7アーキテクチャ向けに最適化していく。
英ARMと英Canonicalは英国時間の11月13日、CanonicalのLinuxディストリビューション「Ubuntu Desktop」をARMv7アーキテクチャ向けに最適化することで提携したと発表した。これにより、成長市場であるネットブックなどモバイル分野を狙う。
この提携の下、Canonicalはデスクトップ向けのUbuntu Linuxを、ARMv7アーキテクチャ向けにポーティングする。ハードウェアとソフトウェアを一体化することで、迅速に実装できるプラットフォームをメーカーに提供する。メーカーはまた、ARMの省電力技術を活用し、バッテリー持続時間を犠牲にすることなく、リッチかつ常時接続のモバイルコンピューティング端末を製造できるとしている。
ARMv7アーキテクチャを採用したプロセッサには「ARM Cortex-A8」「ARM Cortex-A9」などがあり、小型端末やSoCなどに用いられている。
ARM向けに最適化したUbuntuは2009年4月に登場する予定だ。
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