早大、複数のOS環境に適したマルウェア対策を導入:対象機器数も膨大
早稲田大学は、WindowsやMac、Linuxなど学内の複雑なOS環境でも運用できるマルウェア対策を導入した。
早稲田大学は、学内に設置するサーバや業務用システムの保護を目的にソフォスのマルウェア対策ソリューションを導入し、12月から本格運用を開始する。ソフォスが11月19日に発表した。
学内でITサービスを提供するメディアネットワークセンターでは、職員が利用する端末やメディアネットワークセンター内のサーバ、一部研究室が使用するシステムを対象にウイルス対策を実施している。学生が持ち込むPCや研究室が独自購入したサーバも対象にする計画だったが、「膨大な数になり、台数を把握するのは事実上不可能」(専任職員の若林久芳氏)という。
研究室が独自購入したサーバも含めるとOS環境はWindowsやMac、Linux、FreeBSDなど多岐にわたり、なるべく多くの種類のOSに対応できるマルウェア対策を必要としていた。メディアネットワークセンターでは2〜3社のソリューションを比較検討したが、最終的にソフォス製品の検出率が第三者機関で高く評価されていたこと、広範なOSに対応すること、柔軟なライセンス体系であったという点で導入を決めた。
メディアネットワークセンターでは、原則として学内ネットワークに接続した状況でのみパターンファイルを更新できるようにした。従来から対策を実施している機器のほか、学生の持ち込みPCや研究室が独自購入したサーバでも希望すれば、保護対象に加えるようにした。最大7万ユーザーまでに対応する。
マルウェア対策のほか、ファイアウォールとポリシーの集中管理機能も導入し、キャンパスが異なる場合は執務室などの機器をリモートで管理できるようにする。今後は、運用状況など見ながらセキュリティポリシーの適正化を図る予定。また、持ち込みPCに対する検疫システムの導入なども視野に入れているという。
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