ネットジャパン、Windowsを稼働したままバックアップできる製品を発表:MSのスナップショットドライバを使用
ネットジャパンは仮想環境のゲストOSのバックアップもサポートするバックアップ/リカバリ製品を発表した。マイクロソフトのスナップショットドライバを使用し、Windowsを稼働したままバックアップできる機能を持つ。
ネットジャパンは11月21日、企業向けのバックアップ/リカバリ製品「ActiveImage Protector 2.5」を2009年1月末より提供すると発表した。個人やSOHO向けの製品は2009年春に発表予定。Windowsを稼働したままバックアップする機能や、物理サーバのバックアップファイルを仮想環境へ移行できる機能を搭載する。1年間で5億円の売り上げを見込んでいる。
ActiveImage Protectorはマイクロソフトのスナップショットドライバ「VolSnap」を使用した製品で、Windowsのユーザーは新規にドライバをインストールする必要がないため、導入が容易となる。「Microsoft SQL Server」や「Microsoft Exchange Server」、OracleなどのVSS(Volume Shadow Copy Service)に対応するサーバアプリケーションに対応する。
バックアップの実行頻度を日単位や週単位などに設定する機能や、バックアップのイメージセットを世代で管理する機能を持つ。指定した世代以前のバックアップを消去することで、ストレージの容量を有効利用できる。バックアップファイルは仮想ドライブとして蓄積するため、ファイル単位での復元が可能となる。
前回のバックアップ以降の変更点を保存する増分バックアップと、基本バックアップに対する変更点だけを保存する差分バックアップの両方をサポートする。差分バックアップは、基本バックアップファイルと差分バックアップファイルのみで復元でき、運用管理が容易という。増分バックアップは復元時に必要なファイルの量は多いが、バックアップにかかる時間や容量は差分バックアップと比べて効率的だ。
ActiveImage Protectorが対応するOSであれば、物理サーバだけでなく仮想環境のゲストOSもバックアップできる。物理サーバのバックアップファイルを仮想環境で復元することも可能。「VMware」や「Virtual Server」による仮想環境もサポートする。
同製品の開発を支援した米Leapfrog SoftwareのCEO、Bob Altieri氏は「10年にわたりネットジャパンとのパートナーシップを基盤に日本でビジネスを展開してきた。今後も協力体制のもとに技術支援をしていく」と話した。
ネットジャパンの蒋冠成社長は「ActiveImage Protectorは初の自社製品だ。1996年の創業から手がけてきたストレージ管理やバックアップ製品の販売で蓄積したノウハウを生かして開発した」とActiveImage Protectorへの自信を見せた。
ActiveImage Protectorの価格は以下のとおり。
ライセンス形態 | 価格(税抜き) |
---|---|
Server Edition(1〜4ライセンス) | 16万6200円/ライセンス |
Desktop Edition(5〜9ライセンス) | 8400円/ライセンス |
IT Pro Edition | 50万円(1年目の年間使用料) |
IT Pro Editionは、1人の技術者が不特定のマシンで使用できる年間使用契約。
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