日本ビクター、販促用USBメモリの一部にウイルスが混入:LineageやR.O.H.A.NのIDが盗まれる恐れ
販売促進用に配布していたストラップ型のUSBメモリ1015個の一部にウイルスが混入していたとして、日本ビクターは注意を喚起している。PCに挿入すると、オンラインゲームのIDやパスワードが抜き取られる恐れがある。
日本ビクターは11月28日、販売促進用として顧客に配っていたストラップ型のUSBメモリの一部にウイルスが混入していたことを11月17日に確認したと発表した。該当のUSBメモリをPCに挿入すると、オンラインゲームのIDやパスワードが盗まれる可能性があるとして、注意を促している。
対象商品は「販売促進用ストラップ型USBメモリ」。緑色、赤色、青色の3種類があり、7月から11月までに配った1015個のうち、「数%」(日本ビクター広報部)にウイルスが混入していた。
同社によると、販売促進用ストラップ型USBメモリを外部業者に発注し、納品を受けた際に、一部製品に外観の不良があった。それを修理に出した時にウイルスが混入したという。
ウイルスはトロイの木馬で、オンラインゲームの個人情報を抜き取ろうとする「TSPY_QQPASS.CKS」およびUSBメモリを挿入すると不正プログラムを実行しようとする 「Mal_Otorun1」の2種類。これらに感染すると、「Lineage」「World of Warcraft」「Renaissance of Human and Nature」(R.O.H.A.N)などのオンラインゲームにおけるユーザーIDやパスワードが盗まれる可能性があるという。
ユーザーからの被害報告は、「11月28日までには届いていない」(同)。日本ビクターは、ストラップ型USBメモリの使用を中止するとともに、ウイルス駆除の手順を説明した同社のホームページ「USBメモリ ウイルス駆除のお願い」に掲載しているウイルス対策用アプリケーションソフトウェアをPCにインストールし、ウイルスを駆除するよう呼び掛けている。
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