「新たな気づき」への到達時間を最短にする分析ツール:ウイングアーク新製品(2/2 ページ)
ウイングアーク テクノロジーズはデータ活用ソリューション「Dr.Sum EA」シリーズの新製品として「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を発表、2009年1月末から販売開始する。
直感的に分析の切り口が浮かぶ
前出の田中氏が話すユーザーの思考の分断とは、データを元に作成したチャートを見ていて分析の切り口のヒントが浮かんだときに起こる。その切り口に沿った形にグラフを変更するために改めてチャート作成の作業が必要となるからだ。チャートを見ていて次々に、「ここはどうなっているのだろう」と切り口が浮かんでもその都度チャート作成作業に入らなければならないとすれば、時間もかかり、分析に対する意欲がそがれてしまう。
データ分析での切り口はどの数値を比較するか、ということに尽きるだろう。比較する数値を見つけることが、新しい気づきにつながる。Dr.Sum EA Datalizer MotionChartは、ざっくりと複数の項目を選んでチャートを作った後、そのチャートから目を離すことなく、比較する数値を選び出し、その数値だけを抜き出して改めて直感的に分析することができる。
これまでは、業務の情報を分析しようとするときは、表組みの中に並んだ数字とにらめっこしながら考え、それを検証するために1つ1つ考案したパターンに沿ってグラフなりを作成し、うまくいかなかった場合は、改めて数字の表組みに目を移すということが多かったはずだ。しかしDr.Sum EA Datalizer MotionChartはそうした思考のリズム、パターンを一変させる。
また、チャートなどのビジュアル情報は、グループで分析の切り口を共有しやすい。
誰かが考えた数値の比較パターンをヒントに別の切り口の可能性が浮かんだ場合でも、このツールを活用すれば、その場で簡単に変更することができ、議論の時間が短くなるはずだ。さらに「内輪の資料としては構わないが、外部に出すには出来が悪い」チャートを作りなおす手間も多くのロスを生む。Dr.Sum EA Datalizer MotionChartが作り出すチャートはそのまま外部に出しても問題のないクオリティになっている。
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