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電車の運行管理にiPhone、JR総研情報が業務アプリを開発:航空や船舶にも
ジェイアール総研情報システムは、駅係員への運行情報の伝達や保守作業の確認にiPhoneやiPod touchを使用するための鉄道業界向けアプリケーションを開発した。
ジェイアール総研情報システムは12月8日、鉄道業界向けのiPhone/iPod touch用業務アプリケーション「Next-M/Rail」を開発した。駅員への運行情報や線路保守などの情報連絡に利用できるという。
同アプリケーションは、iPhoneやiPod touchの画面タッチ型GUIを活用して、鉄道管理業務の効率化を目指すためのもの。専用型端末に比べて操作性が向上し、保守作業ではGPSなどを利用して自動的に周辺の運行設備の管理台帳を表示できる。モーションセンサーなどを活用した簡易計測にも対応するという。
利用シーンでは、駅係員が乗降客に運行情報や駅周辺の観光案内に利用したり、保守係員が作業指示などを確認したりといった業務が想定される。「特に保守作業では手袋で端末を操作できる利便性に注目した」(同社)。
実用化には、屋外作業や長期利用に耐える端末の堅牢性や長時間動作、夜間作業での視認性確保などの課題が存在するが、一般業務での運用には耐えるとしている。同社では、列車の運行計画や運行案内、座席予約処理の最適化、旅客流動シミュレーション、設備管理などのノウハウをアプリケーションに盛り込んだ。
将来的に航空や船舶などのほかの交通サービスへの適用も検討している。
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