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内線電話という名のナースコールに呼び出され……:悲しき女子ヘルプデスク物語(3/3 ページ)
人のトラブルを助けるのがわたしの仕事。それは分かっているけれど、一方的に呼び出されて、解決したら“はいさようなら”じゃ少し寂しい。仲間とは電話やネットだけじゃなく、気持ちでもつながっていたいものです。
仲間とは気持ちでもつながっていたい
ところで、冒頭のPCとプロジェクターの話には続きがある。
無事に画面が投影され、会議が始まってしばらくたった頃、また内線電話が鳴った。会議が始まっていたことも手伝ってか、その内線電話は「またプロジェクターがおかしいからすぐに来てっ!」というもの。もしかしてわたし、嫌われてる?
何はともあれ、再び会議室へ向かうわたし。ドアを開けると、今度は聞くまでもなくトラブルの内容を把握できた。
画面が全体的に黄色いのだ。まるで黄色いセロハンを通して見ているよう。こういう現象の原因は、ケーブルの断線であることが多い。おそらく光の3原色(RGB)のうち、青の線が断線しているんだろう。そこで、予備のケーブルと入れ替える。するとプロジェクターは何事も無かったかのように、PC画面の投影を再開した。
「やれやれ、今日はプロジェクターに振り回されてしまったな」――そんな声が、会議中の社員から聞こえてきそうだ。でも、わたしだって振り回された。まあ、大事に至らず良かったと思うことにしよう。
「つながる」といえば、同じ社員同士、電話やネットでお互いがつながっている。だけどそんな「線」だけじゃなく、職場の仲間とは「気持ち」でつながっていたい。ヒトと情報システムをつなげるのがわたしの役目ではあるけれど、ただのデバイスドライバじゃないんだから。
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