2009年は「クラウド攻撃元年」に? Websenseが予想:犯罪者にも魅力的
2009年はクラウドサービスやWebアプリケーションを悪用した攻撃が発生し、ブログやSNSの悪用が急増するとWebsenseは予想する。
セキュリティ企業の米Websenseは、2009年のセキュリティ動向予想を発表した。クラウドサービスやWebアプリケーションを悪用した攻撃の発生、ブログやSNSの悪用増加などを見込んでいる。
予想の筆頭に挙げられているのは、「悪用を目的としたクラウド利用の増加」。クラウドベースのサービスは企業やユーザーにとって便利だが、サイバー犯罪者やスパマーにとっても魅力的なターゲットになり得るとWebsenseは解説。スパム送信や悪質なコードのホスティングといった高度な攻撃にクラウドが利用されるかもしれないと予想した。
2番目は「FlashやGoogle Gearsといったリッチインターネットアプリケーション(RIA)の悪用増加」。RIAのコアコンポーネントとユーザー作成サービスのエクスプロイトを利用して、リモートからコードを実行する大規模攻撃が発生するだろうと予想している。
3番目の「プログラマブルWebを利用した攻撃」は、オープンWeb API、マッシュアップ、ガジェットといったWeb 2.0技術を悪用するもので、信頼を逆手に取ってユーザー情報を盗み出す手口の増加が見込まれるという。
以下、ブログやSNSのWebスパムや悪質な投稿の急増、ボットネット制御とマルウェアホスティングにおける分散モデルへの移行を予想。人気サイトや大手サイトに悪質なコンテンツを仕込む攻撃は今後も続き、2009年はWebサイトでホスティングされている全悪質コンテンツの80%強が、「評判のいい」サイトにホスティングされるようになると見込んでいる。
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