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ネットスイート、日本の会計基準を取り入れたSaaS型ERPの新製品を発表:手形処理も可能に
ネットスイートは日本市場向けに構築したSaaS型ERP「NetSuite-Release J」の販売を開始したと発表した。
ERPをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供するネットスイートは12月9日、日本市場向けに構築したSaaS型ERP「NetSuite-Release J」の販売を開始したと発表した。消費税など日本の会計基準、規制、税制に準拠している。ミロク情報サービスとトランスコスモスとの提携関係を結び、構築した。
消費税への対応では、顧客ごとに端数の処理方法を定義したり、価格を内税方式や外税方式で定義したりできる。消費税計算書を直接作成することも可能になった。
日本の企業において一般的な支払い方法である手形管理の機能も実装した。手形の割引処理や業者に対する手形の裏書譲渡なども実施できる。そのほか、請求締め日設定や、損益計算書や貸借対照表を日本式のレイアウトで作成できる機能も加えている。同製品は、ERP、CRMに加え、e-コマース機能や、多国籍、複数子会社への対応機能なども含んでいる。
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