ニュース
マカオの入国審査、指紋・顔認証の導入で自動化へ:NECがシステムを提供
マカオに入国する際、指紋認証をして自動ゲートを通過するようになる。入国管理局の業務負担と利用者の審査待ち時間の軽減が狙いだ。
マカオ入国管理局は、生体認証による出入国審査システムを導入する。フェリーターミナルや中国との国境など、4つの入国審査場に計147台の出入国審査を自動化するゲート「e-Channels」を設置し、2009年7月より運用する予定。システムを提供したNECが12月11日に発表した。
外国からの出入国者は、ゲートを通過する前に指紋情報を登録し、パスポート情報とともにシステムのサーバに保管する。マカオ住民は、指紋情報を登録したIDカードと本人の指紋を照合して、入出国ゲートを通過する。将来、顔認証の導入も予定しているという。審査業務を自動化することで利用者の審査を待つ時間を短縮でき、入国管理局の職員の業務負担を減らせる。職員は携帯端末を使ってすべてのゲートの稼働状況をリアルタイムに確認できるため、不具合の発生時に対処しやすくなるという。
国内では2007年11月に、法務省入国管理局がNECの生体認証を用いた入国審査システムを導入した。香港入国管理局が自動出入国審査システムや車に乗ったまま顔認証をする出入国ゲート管理システムも導入している。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- NEC、複数の生体認証を同時処理する新技術
NECは指紋と血管の2種類の生体情報を用いて同時に認証する新しい「マルチモーダル指認証技術」を開発した。 - 島根のPFI刑務所、RFIDや指紋認証を用いたシステムで受刑者を管理
国と民間が共同で運営するPFI刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」は、RFIDやカメラ、指紋認証を用いた入退室管理システムを導入した。入退室管理の効率化を目指す。 - GMAT試験での替え玉防止対策に手のひら静脈認証装置
米Pearson傘下の米Pearson VUEは、受験生の本人確認に手のひら静脈認証装置を採用した。替え玉受験を防止するのが目的。 - シトリックスと日立、仮想化システムの利用で指静脈認証を利用へ
シトリックスは、日立の指静脈認証を利用して仮想アプリケーションを使用するセキュリティシステムを導入する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.