調査会社のアイ・ティ・アールは12月17日、2007年度の国内シンクライアント端末市場調査の結果を発表した。
市場規模は、出荷金額ベースで前年比7.2%増の92億3000万だった。メーカー別シェアのトップは日本HPの37.9%で、以下、サン・マイクロシステムズ(17.3%)、ミントウェーブ(14.1%)、ワイズテクノロジー(4.1%)だった。
同社のアナリスト、雪嶋貴大氏は「従来は故障率の低さから工場での導入が中心だったが、近年はクライアントの情報漏えい対策で一般企業でも認知され、端末の低価格化や管理コストの削減によってPCとの共存が徐々に進む」と分析している。
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