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米Microsoft、OfficeでのODFサポートに関する情報を無料公開
米Microsoftは、Office SP2でODF対応がどのように実装されているかなどの情報を公開した。
米Microsoftは米国時間の12月16日、自社オフィススイート「Microsoft Office 2007」における「OASIS Open Document Format(ODF)」のサポートに関する実装情報を公開した。同社の相互運用性のためのWebサイト、Document Interoperability Initiative(DII)で入手できる。
Microsoftは5月、Office 2007のService Pack 2(SP2)でODF、PDF、XPS(XML Paper Specification)をサポートすることを明らかにしていた。ODFは、ライバルの米IBMやOpenOffice.orgなどが支持する仕様。現在SP2はβ版で、正式リリースは2009年前半の予定だ。
今回Microsoftが公開した情報は、Office SP2でODF対応がどのように実装されているのかに関するもの。ファイルに追加されているアプリケーション特有の情報などを公開することで、開発者はOfficeと相互運用性のあるソリューションを開発できるという。
Microsoftはまた、自社オフィスフォーマットの「Open XML(Ecma 376 Edition 1)」についても、数週間以内に実装情報を公開するとしている。
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