フィンランドのセキュリティ企業F-Secureは12月18日、Apple iPhoneのメールや通話記録などを盗み見できるとうたったスパイツールが登場したと伝えた。
同社によると、SymbianおよびWindows Mobile向けのスパイツールは2〜3年前から存在したが、iPhone向けは初めてだという。スパイツールは2種類あり、そのうち1つはロック解除されたiPhone 3Gだけに対応している。もう1つはインストールの過程でいったんiPhoneのロックを解除して、その後ロックを元に戻せる機能があるのかもしれないという。
F-Secureがブログに掲載したスパイツールの広告では、iPhoneでやり取りしたメールや通話記録、GPSの位置情報などをこっそり盗み見できるとうたっている。Appleはこれに対してどのような立場を取るのだろうかと、F-Secureは疑問を投げ掛けている。
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