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NEC、発熱を感知する赤外線システムを本社ビルに設置:新型インフルの感染防止へ
新型インフルエンザの拡大を防止するため、NECは発熱を感知する赤外線システムを本社ビル入り口に設置した。
NECは12月25日、新型インフルエンザ対策の実証実験として、本社入り口に「赤外線サーモグラフィシステム」を設置したと発表した。入場者の体温を調べて、発熱していれば対応する。新型インフルエンザの感染拡大の防止が狙いだ。
赤外線サーモグラフィは、物体から放射される赤外線を解析して、温度の分布を映像にして表示する装置。NECでは、体表面温度が38℃以上の入場者を感知し、体温の測定やマスクの着用、手洗いの徹底を促す。
新型インフルエンザが発生した場合は、本社や事業所、支社の入り口に設置を検討する。
同装置はグループ会社のNEC Avio赤外線テクノロジーが開発した。成田空港や関西国際空港などは、海外で流行した新型肺炎(SARS)の被害を食いとめるために既に同装置を導入しているという。
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