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スカパーJSAT、多チャンネルHD放送システムを導入:国内最多化も計画
スカパーJSATは2008年10月に開始した「スカパー!HD」サービスのプラットフォームにNEC製のシステムを導入。NECは国内外の放送サービス企業向けに展開するという。
衛星放送サービスのスカパーJSATは、2008年10月に開始した多チャンネル衛星ハイビジョン(HD)放送「スカパー!HDサービス」にNECの放送プラットフォームシステムを採用した。NECが1月5日に公表した。
スカパーJSATが導入したのは、通信衛星(CS)で多数のHD番組を送信するために必要な処理を行うシステム。具体的には、Jsportsなどの放送事業者がスカパーに提供する番組素材のMPEG4/H.264-AVC方式へのフォーマット変換、番組編成の登録、電子プログラムガイドや番組映像などの多重化、CSに番組データを送信する送信局へのデータ転送(マスター送出)などを行う。
NECは、2005年にスカパーJSATへ納入した標準画質放送システムでコンサルティングやシステムの設計および構築を担当しており、HD放送システムでは以前の実績が評価されたとしている。スカパーJSATでは、現在15チャンネルで放送するスカパー!HDサービスを10月にも70チャンネル以上に拡充する計画。これに伴うシステム拡張もNECが担当する。
NECでは今回納入したシステムを含む多チャンネル放送向けのプラットフォームシステムを国内外の衛星放送サービス事業者や、インターネットなどを経由するマルチメディア放送サービス事業者などに展開する。今後5年間で50億円の売り上げを見込むという。
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