日本SGI、PC-over-IP技術を用いたシンクライアントソリューションを発表
日本SGIは、ハイエンドの可視化ユーザーを対象に、PC-over-IP技術を用いたリモートビジュアライゼーションソリューション「Visual DataCenter」を発表した。
日本SGIは1月21日、ハイエンドの可視化ユーザーを対象に、PC-over-IP技術を用いたリモートビジュアライゼーションソリューション「Visual DataCenter」を発表した。1月末から出荷を開始する。
Visual DataCenterは、データセンター側のサーバ(同社はこれをビジュアル・データセンタと呼んでいる)で高度なグラフィックス処理を行い、クライアント側(ビジュアル・シンクライアント)はシンクライアントがその結果を受けるというもの。サーバ/クライアント間にはコネクションブローカーが配置され、自由度の高い環境を構築できるようになっている。
一種のシンクライアントソリューションだが、ハイエンドのグラフィックス処理要求に応えるため、PC-over-IP技術を用いているのが特徴。PC-over-IPは、TCP/IPネットワーク上で高速な3D画像表示や高精細動画の表示などを可能にするハードウェア転送処理技術で、デスクトップ仮想化の市場ではRDP(Remote Desktop Protocol)に変わる技術の1つとして注目を集めている。クライアント側に強力なCPUやGPUを必要としないため、エンドユーザーの利用環境が改善できるほか、データの一元管理などにも役立つ。
今回日本SGIでは、可視化システム構築の実績を生かして4つのサービスメニューを用意。導入時の効果を最大化するための調査分析作業と個別提案書の提供を行う「アセスメントサービス」、小規模なシステムで有用性を事前確認する「テスティング・プラクティス」、顧客の環境に最適な構成でインテグレーションを行う「インテグレーションサービス」、および保守サービスという内容だ。
価格は、アセスメントサービスが30万円から、テスティング・プラクティスが40万円から、そのほかのサービスは個別見積りとなる。
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