モジュール型に生まれ変わった「Zope 3.4.0」
PythonベースのWebアプリケーションフレームワーク「Zope」の最新版は、ソースツリー構成からモジュール型に変更された。
オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Zope」を開発するZope Communityは1月30日、最新版「Zope 3.4」をリリースした。2年の開発期間を経て、パッケージ構成への再設計を完成させたバージョンとなる。今後は、6カ月のサイクルでリリースするという。
ZopeはPythonで書かれたWebアプリケーションフレームワーク。最新版は設計を根本から変更、モノリシックなソースツリー構成から「egg」というPythonパッケージで構成されるモジュール型に変わった。eggは独立して利用でき、再利用や管理が容易にできるという。これにより、ほかのPythonコミュニティーとの統合性が改善されるほか、Python開発者はZopeシステムの一部を利用することが可能となる。
設計がモジュラー構成となったことで、これまでのZope 3 tar ballリリースは利用せず、代わりにKnown Good Set(KGS)というパッケージ設定を提供する。Python 2.4および2.5/32ビット・64ビットシステムを組み合わせて、パッケージとバージョンの動作を検証したものであり、開発や実装に利用できる。また、クイック設定用のプロジェクトビルダ「Zopeproject」では、PasteとZDaemonを利用してサーバを作成できる。
Zope 3.4を動かすには、Python 2.4または3.5が必要。ソースコードやKGSはZope CommunityのWebサイトからダウンロードできる。
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