日本インフォア、SOAの新機能を提供 ユーザーごとに閲覧情報を設定:既存ユーザーに無償提供
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、SOA戦略の一貫として新コンポーネント「Infor MyDay」を発表し、8月に出荷を開始すると発表した。
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは2月5日、SOA戦略の一貫として新コンポーネント「Infor MyDay」を発表し、8月に出荷を開始すると発表した。Inforだけでなく、他のソフトが分散管理するさまざまなデータソースから、ユーザーの役割ごとのレポートといった情報をウェブページに一元的に表示できるようにする。単純にシステムを新たに開発するのではなく、メインフレームなど既存の資産を最大限に活用できるのが特徴。既存のインフォア製品の保守継続ユーザーを対象に無償で提供する。
Infor MyDayは、Inforと他のシステムでデータを分散するためにSOAの枠組みを用いている。相互運用のためにビジネス言語として、OAGIS標準を採用した。
これまではInfor MyDayを北米と欧州でのみ出荷していた。自動車などのパイプ曲管メーカーで、初期導入ユーザーの米AddisonMcKeeは、MyDayを利用して手作業による情報集をやめ、情報の配布を自動化した。役割の異なるさまざまな従業員が、各自の業務に合わせて情報を管理できるようにし、リーン生産方式のプロセス改善を実施しているという。
米Inforの最高技術責任者を務めるブルース・ドードン氏はMyDayについて「企業が管理するさまざまな情報をすぐに有効活用できる状態にできる」と話した。
この日同社は、旧Baan製品で組立生産型製造業向けERP「Infor ERP LN Feature Pack 5」を2月27日から提供することを併せて明らかにした。サプライチェーンにおけるコラボレーション機能、組み立て作業のプランニング機能や管理機能を強化している。
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