Survey:無線アプリ開発は増加傾向に:不景気知らず
開発者の多くが無線デバイス用アプリケーション開発は景気後退に影響を受けず、今後も成長するか現状維持が続くだろうと予想していることが分かった。
Evans Dataの調査によると、開発者の多くが、無線デバイス用アプリケーション開発は景気後退に影響を受けず、今後も成長するか、現状維持が続くだろうと予想していることが分かった。また同調査から、40%以上の回答者がApple iPhoneよりWindows Mobileを、46%以上がGoogleのAndroidより.NETのCompact Frameworkをターゲットにしていることも判明した。
Evans Dataが最近実施した調査によると、IT業界にも大きな打撃を与えかねない世界的不況にも関わらず、無線デバイス用アプリケーション開発市場にはほとんど影響が及んでいないことが明らかになった。
今回の調査結果から、企業開発者の94%が今年、無線エンタープライズアプリケーションの開発は増加するか、現状維持で推移し、特にアジア太平洋地域で強い成長が期待できると予測していることが分かった。具体的には、調査に協力した開発者の47.6%が開発は「増加する」、46.4%が「現状維持」と回答し、「減少する」との回答はわずか6%にとどまった。
ちなみに、Wireless Development Surveyが世界の無線開発者400人を対象に実施した最近の調査でも、回答者の3分の2が、1ユーザーあたりの今年の平均売上高は上昇すると予想している。
「今回の調査結果は、一般企業にとっても商用開発ベンダーにとっても、モバイルアプリケーション開発セグメントに大きなチャンスがあることを示している」と語るのは、Evans Dataの社長兼CEO、ジョン・アンドリュース氏だ。「調査結果を見れば、モバイル開発者も、いまやモバイル開発は機能や性能といった技術面より、むしろ市場性を重視すべき段階にあることを理解し始めている。事実、回答者の半数以上が、成功の鍵は市場を理解することやマーケティングスキルだとしている」
また、ターゲットとする無線プラットフォームの選択にあたっても収益性を圧倒的に重視しており、回答者の25%が売り上げ見込みを、21%が市場性の高さを選択要因としている。対照的に、プラットフォームのオープン性を挙げた回答者は15%に過ぎず、現行の分断された無線開発プラットフォームの世界においては皮肉な傾向にあると言わざるを得ない。
一方、今回の調査結果から、開発者の40%以上がApple iPhoneよりWindows Mobileをターゲットとして考えており、46%以上がGoogleのAndroidよりNETのCompact Frameworkをターゲットとして計画していることが分かった。さらに、SOAP (Simple Object Access Protocol)/XML Remote Procedure Callを利用する開発者は、REST (Representational State Transfer)を利用する開発者の2倍に上ることも明らかになった。
さらに調査対象となった開発者によると、無線開発プロジェクトの40%が開発終了までに3カ月から6カ月を要し、60%が6カ月未満で終了した。
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