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HPの新製品「ProCurve」発表にみる本気度伴大作の木漏れ日(2/2 ページ)

日本HPはさる1月29日、次世代データセンター用ネットワークスイッチの新製品「ProCurve」を発表した。Cisco Systemsの製品を意識して発表したようだ。

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拡大するデータセンター市場

 とはいえ、データセンター市場は着実に拡大しつつある。SaaSのようにアプリケーションをサービスとして提供しようという動きが背景にある。情報システム投資がどの企業にも必要になりつつあること、GoogleやAmazonの成功に見るように、ネットワークコンピューティングが今後の主流になりつつある点も関係している。当然ながら、低炭素社会実現に伴うグリーンITの実現も、データセンターにシステムを統合する動きと結びつく。

 これまでIPネットワークというとCiscoが大きなシェアを占めてきた。Juniper NetworksやExtreme Networks、Foundry Networks、Alaxaraなどさまざまな企業が挑戦者として現れたものの、Ciscoの牙城を崩せなかった。クラウドのように、コンピュータとネットワークが一体にならないと実現が困難な仕組みも出現してきた。そのような基礎的な技術的トレンドの流れの中で、今回のHPの参入は歓迎すべき出来事といえる。

 ProCurveの成功はひとえに、有力なパートナーを獲得できるか否かにかかっている。Ciscoが日本市場に参入した時に、NEC、ソフトバンクを重要なパートナーとして選んだのは、後に日本市場で成功する要因になった。HP自身も、日本市場で現在の地位を勝ち得たのはやはりOEM供給に躊躇せず、ビジネスを進めたことにある。ネットワーク機器市場でのHPはいまだ「新参者」だ。その事実を認識すれば、正しいパートナー選択ができるかどうかで、今後のビジネスの成否が決まるといえる。

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