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携帯端末のセキュリティに不安増大――McAfee報告書:メーカーの業績に影響も
各国の携帯端末メーカーを対象とした調査で、約半数にセキュリティ問題が存在すると報告している。
米McAfeeは携帯端末メーカーを対象としたセキュリティ問題に関する調査を実施し、Mobile World Congressで2009年版の報告書を発表した。
調査は世界各国のモバイル端末メーカー30社以上を対象に実施した。このうち、約半数が携帯端末のセキュリティ問題として、マルウェア感染、音声またはテキストを使ったスパム、サードパーティーアプリケーションの問題、ネットワーク容量に影響する問題があったと報告。これらの問題の件数は前年から2倍以上に増えた。
携帯端末の各種機能に関するセキュリティ上の不安も多く、「モバイル決済に対する不安」(81%)、「アプリケーションのインストールにかんする不安」(69%)、「無線LAN/Bluetooth接続にかんする不安」(66%)などが挙がっている。
セキュリティ問題がメーカーの業績や評判に及ぼす影響としては、「端末のパッチや修正のコストがかさむ」(48%)、「セキュリティ問題が原因で評判に影響が出た」(36%)、「ユーザーの満足度や信頼感に影響が出た」(32%)などの回答が多数を占めた。
こうした現状を受けてメーカーの70%は、今後モバイルセキュリティへの対応が重要になると予想している。
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