オンラインサービス利用を保護する新機能、ノートンの新製品:バックアップ機能も強化
シマンテックは、セキュリティ対策製品の最新版「Norton 360 v3.0」を発売。アクセス先のWebサイトの安全度をユーザーに通知する新機能を搭載した。
シマンテックは3月6日、コンシューマー向けセキュリティ対策製品の最新版となる「Norton 360 Version 3.0」を発表した。ダウンロード版をオンラインショップで同日から、パッケージ版を3月19日から一般店頭でそれぞれ発売する。
同製品では、新たにWebサイトの安全性を「安全(緑色)」「注意(黄色)」「警戒(赤色)」の3段階でユーザーに通知する「Norton Safe Web」機能を搭載した。同機能は、シマンテックの製品ユーザーや同社のセキュリティ監視センターで収集したWebサイトの評価情報を利用する。
Yahoo!やGoogle、Windows Liveの各検索サービスの結果にNorton Safe Webの評価結果を表示でき、さらに脅威の内容ごとに詳細な評価を確認できるようにしている。マルウェア感染の可能性があるサイトや、オンラインショッピングなどのクレジット決済利用に不安のあるサイトなどの情報を事前に通知することで、安全なサービス利用を支援するという。
既に発売している統合セキュリティ対策製品の「Norton Internet Security 2009」のアーキテクチャを活用し、約1分程度のインストール時間や約10Mバイトというメモリ使用量などPCに負担を掛けない実行環境を実現した。
このほか、ファイルバックアップ機能ではネットブックでの使用を考慮してUSBメモリへの保存に対応した。オンラインバックアップサービスも提供し、標準パッケージで2Gバイト、プレミアムエディションで25Gバイトのオンラインディスクスペースを提供する。
PC内の脆弱性検査やパフォーマンス改善の機能を提供する「PCチューンナップ」では、30日ごとに同機能を利用した効果をユーザーへ通知するリポーティング機能を新たに追加した。
ダウンロード版の価格は、標準パッケージ(PC3台までのインストール)が8480円、スモールビジネスエディション10PC(同10台まで)が3万1480円、プレミアムエディション(同3台まで)が1万480円。パッケージ版はいすれもオープン価格。
米Symantecコンシューマ製品アジア・太平洋担当副社長のディビット・フーリア氏は、「2008年は、われわれが2007年までにブロックしたウイルス検知件数の累計を1年で突破するほど激化した。新製品によって、ユーザーへの脅威を未然に防ぎ、特にネットサービスを安全に利用できることを目指した」と説明している。
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