シトリックス・システムズ・ジャパンは3月16日、アプリケーション仮想化ソフトウェアの最新版「XenApp 5 Feature Pack」をリリースした。サーバのプロビジョニング機能やユーザー管理機能を強化している。
新機能では、基準となるXenAppサーバをマスターイメージとして管理することにより、数百台ものXenAppサーバへイメージを一括配布できるようにした。これにより、大規模なデータセンターでもアプリケーション管理を効率性を高められるという。
また、ユーザープロファイルを統合管理する機能では、物理環境および仮想環境における異なる端末からユーザー設定の変更情報を集約し、最新設定を有効にした状態でユーザーがアプリケーションを利用できるようにする。
このほか、アプリケーションのパフォーマンス監視や優先的な負荷分散、ユーザーへの高品位なマルチメディアデータの配信を可能にするCitrix HDXも追加した。XenApp Enterprise EditionとXenApp Platinum Editionのみで利用できたクライアントでのアプリケーション仮想化機能を新たにAdvanced Editionでも提供する。
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